介護職員として働いていた私は、下記2つの理由から転職を決意した。
・やりがいを感じなくなった
・給料が安かった
この2つの理由について、私が思っていたことを書いていこうと思う。
やりがいを感じなくなった
4年ほど介護職員として高齢者介護に従事していたが、働き始めた頃は仕事内容を覚えたり、ご利用者と信頼関係を築いたりすることに必死だったため、あっという間に時間が過ぎていった。
仕事を覚え、ご利用者との信頼関係ができると仕事は一層楽しくなった。
どうしたら満足してもらえるケアを提供できるか?より働きやすい環境にするにはどうしたらいいか?など自分なりに考え、それを実行する余裕ができたからだ。
だが、仕事に慣れて日々がルーティン化してしまうと徐々にやりがいを感じなくなっていった。
その日のシフトによるが、基本的にはご利用者の起床から就寝まで、1日の生活をサポートをすることになる。
起床から食事、就寝まで施設で時間が決められているため、そのタイムスケジュールの中で動く。
もちろんご利用者の状態やコミュニケーション内容は日によって違うが、流れに沿って機械的に仕事をすることに違和感を覚え、やりがいを感じなくなった。
時間に合わせて動くことにばかり意識が向いてしまい、介護という対人援助の仕事でありながら、コミュニケーションをとることさえも機械的になっていったように思う。
働き始めた当初に抱いていたご利用者と関わることの楽しさよりも、機械的に働いているという実感が強くなってしまったため、転職を決意した。
給料が安かった
厳密に言えば、業務内容や責任に対して給料が見合っていないと感じたことが退職を決意した理由だ。
介護の仕事は3Kと揶揄されるように、時に「危険」「汚い」「きつい」仕事をしなければならない。
認知症によって豹変するご利用者からの暴言や暴力に耐えたり、オムツ交換で排泄物と対峙したり、決して楽な仕事とは言えないだろう。
また、ご利用者の急変時には迅速かつ適切な判断のもとで医療機関に繋げるなど責任の重い対応が求められる。
普段は何気ないコミュニケーションをとっているだけだが、いざという時は命を預かっているという責任感を思い知らされるのだ。
これらの業務や責任に見合った給料が支払われていたかと考えると、まだまだ介護業界全体として給与水準が低く、私が働いていた施設も当然のように高くはなかったと感じている。
やりがいよりも、給料が見合わない不公平さを感じてしまい、転職を決意するに至った。
